「まあまあ、コーサクたちが困っているよソースケ、ルミ」
チャドが割ってはいった。そして、米山夫妻の後ろにまわると、二人の肩を両手に抱いてビッグママに紹介した。
「ママ、コーサクにハルコさんだよ。ビッグママと同い年だ」
「まぁ素敵なジャパニーズドレス!でも、ここではアタシのようにムームーが一番ですよハルコさん。コーサクもアロハを着るといいね」
ビッグママの言葉にチャドは、二人とももうチャンの店で買ってきたと説明した。
「そうかい、チャンの店で。彼は誠実でいい人だ。観光客相手に粗悪な品を法外に売りつける連中と違って、誰にでもいいものを安く売るのをモットーとしているからね」
ビッグママは顔に大きな深いシワをよせて笑った。



