瑠美は米山夫婦が目を閉じてはいるものの、なかなか寝付けないでいることを、その動きから察知していた。兼高もそれを知っていた。 「米山さん、起きてらっしゃいますか?」 兼高が隣の公作の声を掛けた。 「はい、飛行機というものは結構うるさいもんですなぁ」 公作が目を開けて言った。 「あたりまえですよ、お父さん。何しろこんなに大きな鉄のかたまりを持ち上げるエンジンがついているんですもの」 はる子が頷きながらそう言った。 「そこで・・・」 兼高はまたもやバッグから何かを取り出した。