ひととおり挨拶を済ませると、兼高は後ろの三人に振り向いて言った。



「彼はサージャント・ジャクソン。USエアーフォースのエリートだったんだが、退役して観光ヘリの商売をやってる」



「遠慮なく乗ってくれ。数百万個の宝石をプレゼントするぜ」



ジャクソンはそう言って大きく右腕を伸ばし、ヘリコプターの方向へ手のひらを向けた。