「朝食を作ったんですよ。せっかく冷蔵庫に新鮮な食べ物を蓄えて頂いたから」 はる子が味噌汁をよそいながら、微笑んだ。 「そんなぁ、せっかく旅行にこられたのですから、上げ膳据え膳でくつろいで下さればいいのに・・・でも美味そうだなあ」 兼高がダイニングテーブルの上の朝食を覗きこんで、思い切り匂いを吸い込んだ。