「そういやぁ、マジにトラベエの顔見たことなかったけど・・・」



瑠美はテーブルですやすやと寝息をたてていた。兼高はその無防備な横顔にドキリとした。そしてぶるんと首を左右に振った。



(おい、草亮。何をうろたえている。相手はひとまわり以上も年下のねんねだ。うーむ、どうやら俺も酔っ払っちまったかな)