「黒崎さん…もう大丈夫なの?」

「大丈夫ですよ、皆さん大袈裟なだけです。だから、暫くは入院しなくてはならないようですが…」

「そんな…」

私がしゅんとした顔をすると、黒崎さんの手が伸びてきて私の頭を撫でた。

「そんな顔しないでください、お嬢様。そのような顔をされますと、私もいたたまれません」

「黒崎さ…ん…」

私は黒崎さんの手を握る。

「大丈夫ですよ、私はいつでもお嬢様のお傍にいます」