「どうしたの?」 「莉央、明日用事あるか?」 斗基は部屋に入らずに尋ねる。 「私は暇だけど…」 「じゃあ、明日の朝10時に門のとこ、来い」 「えっ?」 斗基は私の返事も聞かず、ドアを閉める。 「行っちゃった…」 一体、何の用事だろう…? 私は考え込みながら斗基に閉められたドアを見つめた。