俺様☆執事にご用心!




一週間後。

一通り事を終え、片付けも終わり、落ち着いた頃。


コンコンとドアをノックする音が聞こえた。

「莉央、入るわよ?」

お母さんがドアを開ける。

「なに?」

「これ…黒崎さんから。自分に何かあった時、渡すようにって言われて……」

そう言って私に一通の手紙を差し出す。

私はなかなか受け取れない。

「…気持ちが落ち着いたら読みなさい」

お母さんは手紙を机の上に置くと部屋を出ていった。