「それでは、二人一組になってください。ご親族の方は前に…」 係員の人が骨を説明し始める。 「これが…黒崎さんだなんて…」 私がそう言うと斗基は静かに私の手を握った。 「莉央ちゃん?樋浦君と最初にやりなさい」 説明が終わると、お母さんが私達を前に入れた。 「お嬢様、お好きなのをお選びください」 「…うん」 私は1番近くにあった、左足の骨を選んだ。