俺様☆執事にご用心!



そんな私を斗基がきつく抱きしめる。

「…斗基……」

「今は、泣いて…いい」

斗基の声は震えていて、斗基も泣いているんだとすぐに分かった。

私は周りの目も気にせず、斗基にしがみついて泣いた。


それから約1時間後。

持っていたタオルが涙でびしょ濡れになり、本当に涙が枯れるくらい泣いた頃、アナウンスで私達が呼ばれた。

「火葬が終わったんだ…」

斗基は私から離れると、さっきの建物の裏の建物に向かった。