そんな私を斗基がきつく抱きしめる。 「…斗基……」 「今は、泣いて…いい」 斗基の声は震えていて、斗基も泣いているんだとすぐに分かった。 私は周りの目も気にせず、斗基にしがみついて泣いた。 それから約1時間後。 持っていたタオルが涙でびしょ濡れになり、本当に涙が枯れるくらい泣いた頃、アナウンスで私達が呼ばれた。 「火葬が終わったんだ…」 斗基は私から離れると、さっきの建物の裏の建物に向かった。