それから私は何もする気になれなかった。 当たり前だ。 部屋に篭る私に、お母さんもお父さんも斗基も、何も言わなかった。 お葬式もすぐに行われ、本当にたくさんの人が参列した。 中にはもちろん美紗と有紀菜を始め、黒崎さんを知ってるクラスメイトもいた。 「莉央…」 式の空き時間の時、美紗と有紀菜が私のところに来た。 「やっぱり、あの時の電話…」