「ひっ…」 私は思わず手を退ける。 「…お嬢様。私達も最善を尽くしましたが……」 お医者さんが私の肩に手を置く。 「嘘…嘘嘘嘘!!!!こんなの私は信じない…っ」 そう言ってお医者さんの手を払うともう一度黒崎さんを揺する。 「黒崎さん!!黒崎さん、ねぇ…!お願い、返事…して……」 私はベッドの傍に膝をつく。 斗基は私の隣に立ち嗚咽していた。