翌朝。

「ん…」

「あ、おはようございます。お嬢様」

黒崎さんはベッドから降りて窓の外を見ていた。

「おはよう、黒崎さん…。体は大丈夫なの?」

「お陰様で、今はすっかり元気になりましたよ。お嬢様のおかげです」

「そんな、私は何も…」

私は昨晩の事を思い出し、頬を赤らめる。

「今日は、体調も良いので少し散歩に行こうかと思います」

「あっ、じゃあ、付き添います」

私も散歩に行く準備を始めた。