「あっ、すみません…つい。こ、こっちの方が嫌…ですよね?」

黒崎さんは一気に顔を赤くして前言撤回する。

「別に…あの……嫌じゃ…ないで…す」

私も顔を真っ赤にして答えた。

「…し、失礼します…っ」

布団の中は既に黒崎さんの体温で温められていた。

黒崎さんは私の髪を撫でると、額にキスをして目を閉じた。

私も目を閉じて眠ろうとしたけど、緊張のせいかあまり眠ることはできなかった。