「俺、なんか邪魔物?帰ろうか?」

斗基が冷やかすように言う。

「ええ、プリン食べたらとっとと帰ってもらえる?」

「何ー?!もう迎え来ないからな!」

「こら、斗基。礼儀」

黒崎さんがピシリと叱る。

「必ずお嬢様をお迎えに上がること。いいね?」

「…っかしこまりました」

斗基は渋々了承すると、病室を出ていった。

「……なんか、悪い事しちゃったかな?」

私は申し訳なさそうに病室のドアを見つめる。