「いえ、このあと仕事は特に頼まれていませんので、少しだけなら…」

そう言って紳士スマイルを見せる。

「本当ですか!?」

「やったぁ!」

……マジですか…。

私は溜息をついて、ソファーに座り直した。

美紗と有紀菜と樋浦は楽しそうに喋っている中、私は静かにお茶を啜った。

…なかなか、美味しい。

「どうでしょう、お嬢様」

「へ?」

「お茶…お気に召されませんか?」