…ダメだ……。
こいつ…
二重人格持ってやがる…!!

私はがっくり肩を落として客室に入った。

「お待たせ…」

「莉央、やっぱり元気ない…」

「で、でも、黒崎さんは大丈夫なんだよね?一応…」

心配して家に来てくれたのは美紗と有紀菜。

「黒崎さんは元気そう…。なんだけどね、代理の執事が…」

「「代理??」」

ちょうどその時、客室をノックする音が聞こえた。

「お嬢様、お茶をお持ちしました」

「…どうぞ」