「あら、続きって何の?」

お母さんが興味深そうに聞く。

そ、それ聞いちゃうの…?!

「お話です。莉央様の学校のご様子や、この辺の地理など」

「へぇ、莉央にしては随分早く馴染めたのね!やっぱ歳が近いせいかしら?」

お母さんの言葉に、樋浦は微笑む。
…紳士の微笑みだ。

「お、お母さんっ…この人っ」

「お嬢様、お客様を待たせては失礼ですよ?早く行ったほうがよろしいのでは…」

「…は…はい………」