「ふぅん。では、お嬢様…」

そう言って樋浦は部屋の鍵を閉める。

「な、なんで…鍵!」

…っていうか、近いよー!!

私の耳元に樋浦の顔があり、喋る度に息が耳にかかる。

「…何か、私にお申し付ける事はございますか?」

「じゃあ…離れてくれる?」

「それはできません」

意地悪そうに笑う樋浦。

それから更に私の足の間に自分の左足を入れてくる。

「ちょ…っやだ、こんな…」