病院の敷地内にある芝の丘に立って伸びをする。

「あー、風が気持ち良いーっ」

季節は5月。
春の暖かい風に身を寄せる。


「水玉パンツ発見ー!」

ふと後ろから声がして振り返る。
が、誰もいない。

「こっちだよ、下!」

視線を下ろすと私の足元に寝転んでいる男の子がいた。

「可愛いよね、ピンクの水玉♪」

男の子は私を見てニヤッと笑った。

「…っな!!」

私は思わず赤面する。