「ふぅん。まあ、黒崎さんの代理だもん。優秀か、それ以上じゃなきゃ私は認めないわよ」

「全く、相変わらずね莉央は…」

お母さんは溜息をつく。

…でも、黒崎さんが優秀って言うくらいなら相当優秀なのかな?

「とりあえず、代理の人は明日うちに来るらしいから莉央もちゃんとしててね?」

普段、休みの日は部屋着で家中をうろうろする私にお母さんは念を押す。

「はいはい、分かってるってー」

私はそんなお母さんに適当な返事をして気分転換に外を散歩することにした。