次の日。 私は学校を休んだ。 「ねぇ、莉央。ちょっと話があるんだけど…」 病院のロビーで座っている私にお母さんが声をかけた。 「なに?」 「あの…ね、執事の代理の話なんだけど…」 「代理?」 「そう、黒崎さんはしばらく入院するから執事として莉央の傍にいることが出来ないの。だから、代わりの人を紹介してくれるって…。若いのに、すごく優秀な方だそうよ」