私は色々な感情が一気に溢れ出し、思わず涙が零れた。

「…っ…うぅ」

黒崎さんは私の涙を拭う。

「泣かないで下さい。お嬢様に涙は似合いません」

そして、そのまま私に優しいキスをした。

私は驚いて目を見開く。

「……莉央…様。今日はもう遅いです。ご帰宅ください。また、明日…」

「は…はい…」

私はボーッとしたまま病室を出た。


…い、今…私……
黒崎さんに、キス…された?