不意に凌が走り出した… どうしたんだろう、と思っていると… 「葵衣菜!」 「…っ!凌?!」 あたしを軽く抱き締めて手を引っ張られた。 そして…あたし達は試合後の興奮に包まれた競技場に出た… 「…葵衣菜、応援ありがとな。 …まじ大好き」 そう言って、皆に見せびらかすようにあたしの唇に触れた…