「葵衣菜、これ見て」
あたしの指輪と凌の指輪の模様をくっつけるとぴったりはまった。
凌がくれた指輪は、一部が波模様になっていて真ん中にキラキラと宝石が輝いている。
不思議な形だけど素敵だなって思ってた。
でも…こんな意味があったなんて。
「この模様は同じ種類の指輪でもそれぞれ微妙に違ってて。
自分の指輪がぴったり当てはまるのは相手の指輪だけ。
要するに世界で一つだけ。
…葵衣菜と俺はずっと一緒。
俺にぴったりな女の子は世界でたったひとり葵衣菜だけなんだ。」
「凌…っ!」
思わず凌に飛びついた。
だって…こんなに素敵な指輪なんてこの世にない。
あたしはきっと…いや、絶対世界で一番幸せだと思う。


