「俺と結婚してください」 “はい”って言いたかったけど涙が邪魔して言えない。 ずっとずっと言ってほしかった。 凌は私と結婚したくないのかな…なんて思ったこともあった。 「葵衣菜…?返事は? …早く言ってくれないとさすがに不安なんだけど」 そう言って笑う凌に必死にうなずいた。 「ほんと葵衣菜は可愛いんだから」 ちゅっとあたしの唇を奪ってからもう一度… 「俺とずっと一緒にいてほしい。 葵衣菜を幸せにするのは俺じゃなきゃ嫌なんだ。 そんな俺のわがまま、かなえてくれる…?」