現代戦国時代3

そんな時、戦場には場違いなものが現れてしまった。

「父ちゃーん!」

子どもだ。

おそらく、父を探しに戦場にまで来てしまったのだろう。

「む……ガキか」

「どうする?」

「ふん、こいつともども皆殺しにしてやろう」

その一言を聞き、根津は拳に力を入れた。

「や…それはちょっと…」

「なんだ?」

「あ……あの、子ども相手に…それはちょっと」

「はっきりしないやつだ。嫌なら止めてみろ」

根津は必死に考えた。

子どもを助けるには身代わりになるか、相手を倒すしかない。