現代戦国時代3

バン!

銃声が響き渡った。

孫市の耳元で風を切る音が聞こえた。

ドサッ…

孫市は尻餅をついていた。

「さすが、やるな。銃の反動で避けるとは。だが、これまでだ」

幸村の槍が眼前に突きつけられていた。

「幸村……なんで…お前はそんな風になっちまったんだ…源内は?隆盛はどうした?」

孫市は諦めがついたのか、幸村に問いかけた。

「源内…隆盛?」

幸村は首を傾げる。

「お前……俺のことは覚えてるのに。二人のことは覚えてないのか?」