現代戦国時代3

込めた弾は炸裂。

この距離で打てば、孫市もただではすまない。

「正気か?」

しかし、幸村は眉一つ動かさない。

冷淡な口調だ。

まるで、自分は必ず死ぬことはないといっているようだ。

『なんだ…この余裕は』

孫市は懸命にトリガーに指を伸ばす。

「幸村……お前…これが怖くないのかよ」

「……さあな」

幸村の不敵な笑いに、孫市はためらってしまった。

ズブッ…

引き抜かれる槍。

それと同時に幸村は銃口を避け、次なる攻撃を繰り出しにかかる。

『こいつ……ハッタリかましやがったのか!』

孫市が気づいた時には、すでに突きが放たれていた…