「謙信…親であることを捨てるつもりか」

「黙れ。言いたいことがあれば、全てが終わってから私をそしればいい」

謙信の揺るぎない強さに満ちた言葉に、男は苛立ちを露にしていた。

「ふ……そうか。だったら、こちらも交渉などはするまい。正々堂々、正面から叩き潰してやる」

「貴様の殿に伝えておくがいい。貴様の甘い誘惑にかかるほど、この謙信は落ちぶれてないとな」

「その必要はない」

男は背中から鎖鎌を取り、それを構えた。

「まずは謙信。貴様を討つからな!!」

「そうはいかねえな」

ズバッ!!