「……次は俺か」
「そういうことだ」
孫市とともに現代戦国時代を戦ったメンバーはすでに戦線を離脱している。
こうなることは孫市も覚悟していたことだ。
「孫市様……」
気圧される雑賀衆は言葉を出すのすら、厳しい状態だった。
「ここは任せろ。今は状況報告に専念しろ」
「…は……はっ」
雑賀衆はたどたどしい口調で返事をすると、背を向けて城へと戻っていった。
辺りの業火は、それを見届けさせると二人を丸く円のように囲った。
「……こうやって慶次もやったわけか」
「そうだ」
「お前にとって、仲間とは一体なんだったんだろうな?」
「ただの敵に成り下がっただけだ」
「……そうか」
孫市はゆっくりと銃口を幸村の眼前に突きつける。
「だったら、俺も成り下げてみろ。俺がお前に戦友とは何かを教えてやる」
「やってみな。俺はお前に絶望を教えてやるよ」
幸村は代わりに槍を喉元へと突きつける。
今、二人の戦友は袂を分かち、最悪の戦いを繰り広げようとしていた。
「そういうことだ」
孫市とともに現代戦国時代を戦ったメンバーはすでに戦線を離脱している。
こうなることは孫市も覚悟していたことだ。
「孫市様……」
気圧される雑賀衆は言葉を出すのすら、厳しい状態だった。
「ここは任せろ。今は状況報告に専念しろ」
「…は……はっ」
雑賀衆はたどたどしい口調で返事をすると、背を向けて城へと戻っていった。
辺りの業火は、それを見届けさせると二人を丸く円のように囲った。
「……こうやって慶次もやったわけか」
「そうだ」
「お前にとって、仲間とは一体なんだったんだろうな?」
「ただの敵に成り下がっただけだ」
「……そうか」
孫市はゆっくりと銃口を幸村の眼前に突きつける。
「だったら、俺も成り下げてみろ。俺がお前に戦友とは何かを教えてやる」
「やってみな。俺はお前に絶望を教えてやるよ」
幸村は代わりに槍を喉元へと突きつける。
今、二人の戦友は袂を分かち、最悪の戦いを繰り広げようとしていた。

