玉は粉々に砕け散り、上空で飛散した。
大砲兵の制圧が終わり、辺りは静かになる。
あまりにも淡白な展開に、孫市は違和感を覚えていた。
「なんだ……まだ幸村が出てないとはいえ、あまりに弱すぎる」
「やるな、孫市」
「っ!!」
その男は突如として現れた。
上空から火の固まりとして現れ、あっという間に辺りを火の海にした。
「幸村……!」
「孫市が最前線に出るとはな。そんなに兵がいないのか?」
幸村は紫の帷子に身を包み、禍々しい気を発している。
孫市が手につけたはずの銃創も無く、以前よりも不穏な空気を携えていた。
「お前……この軍にいたんだな?」
「そう。別に俺はいたくているわけじゃないさ……俺を誘った奴も殺されたようだな」
孫市は周りの雑賀衆に目で合図を送った。
『逃げろ』
孫市にとって、今は幸村の襲撃を伝えることが最優先だった。
得たいの知れない軍に、幸村の存在。
これを謙信に伝えなければならない。
「相談か?俺が用があるのは、お前だけだ。孫市」
大砲兵の制圧が終わり、辺りは静かになる。
あまりにも淡白な展開に、孫市は違和感を覚えていた。
「なんだ……まだ幸村が出てないとはいえ、あまりに弱すぎる」
「やるな、孫市」
「っ!!」
その男は突如として現れた。
上空から火の固まりとして現れ、あっという間に辺りを火の海にした。
「幸村……!」
「孫市が最前線に出るとはな。そんなに兵がいないのか?」
幸村は紫の帷子に身を包み、禍々しい気を発している。
孫市が手につけたはずの銃創も無く、以前よりも不穏な空気を携えていた。
「お前……この軍にいたんだな?」
「そう。別に俺はいたくているわけじゃないさ……俺を誘った奴も殺されたようだな」
孫市は周りの雑賀衆に目で合図を送った。
『逃げろ』
孫市にとって、今は幸村の襲撃を伝えることが最優先だった。
得たいの知れない軍に、幸村の存在。
これを謙信に伝えなければならない。
「相談か?俺が用があるのは、お前だけだ。孫市」

