現代戦国時代3

「そんな……」

「おい、孫市。ごちゃごちゃ言ってるとてめえからぶったぎるぜ」

政宗の口調は本気。

孫市は仕方なく、その場を任せることにした。

「無茶はしないでくださいよ」

「この戦い自体が無茶なんだよ」

政宗は不敵な笑みを浮かべ、刀を構える。

「では……また…」

孫市は背を向け、相手の本隊があるであろう方へ走り出した。

「やけに余裕だな。私に勝つつもりでいるのか?独眼竜、私は真田をも倒した男だぞ」

「うぬぼれんな。てめえなんてカスみたいなもんだ」

政宗の刀はみるみるうちに伸びていく。

それは政宗よりも遥かに長い刀となった。

「なんだ?まだ、本気じゃなかったとでも言うのか?」

「当たり前だ。連合を組んだ時から、本気を出すのは控えてたんだよ」

政宗はゆっくり刀を両手で持ち、背中に刃を回した。

「こいつは一撃専用だ。刀の名は一閃……」