現代戦国時代3

「やるな……」

地豹を捉えたかに見えた刃は、寸前で岩に阻まれていた。

二人相手でも倒せない地豹。

孫市は焦りを感じていた。

以前、佐助を倒した男女もいる。

このまま地豹にてこずっているわけにはいかない。

「くらえ!!」

孫市は銃をさらに連射した。

岩を砕けば、政宗の刃は届くはずだと射ち続けた。

「貴様が銃の男か…よくも白夜をやってくれたな」

地豹の鋭い眼光。

ぐらぐらと地面が揺れだし、立っていることすらままならないほどだった。

「残念ながら、私は白夜より強いぞ……」

「そうかい……それは楽しみだな」

政宗はニヤリと不敵な笑みを浮かべ、馬を降りた。

「おい、孫市。お前は周りを頼むぜ。俺はこいつをたたっきる」

「政宗様!?」

「なーに……俺もたまには強い奴と戦わないと腕がなまっちまうからな」