現代戦国時代3

城門を出たところで孫市は政宗と合流した。

「よう、孫市。すでに俺の軍は陣形を整えた。いつも勝算はねえけど、こんなに不安なのは初めてだぜ」

「やるしかありません。今は……」

「そうだな……来るぞ!」

目の前に砂ぼこりが上がっているのが見える。

相手の騎馬隊だ。

その先頭には馬には乗っていないが、凄まじいスピードで接近する男がいる。

「いきなり怪物かよ…」

政宗は刀を引き抜く。

「私があいつに弾を撃った隙に、切りかかってください。これ以上、城に近づけるわけにはいきません」

「やれやれ……いきなり辛い仕事だな」

政宗は馬を走らせ、敵軍に向かっていく。

「続け!!一気に叩き潰す!」

政宗の後を追って、騎馬隊が駆け出した。

辺りがさらなる砂ぼこりに覆われながら、孫市は銃を構える。