現代戦国時代3

「院長!!」

「ああっ!?」

駆け込んできた孫市に呼ばれた院長は、乱暴に返事をした。

「敵が来ました!」

「ちっ……間に合わなかったか。おい、こいつを渡しとくぞ」

院長はいくつかの丸薬を孫市に渡した。

「これは?」

「麻痺毒の抗体だ。全員分はねえから、主力に飲ませろ」

「……わかりました」

孫市は受けとると、すぐに医務室を出た。

自分も戦うために。

「ったく。俺も腕が落ちたみたいだな。こんな薬くらい作れねえなんてな」

「院長……」

「根津。二人の蘇生にかかるぞ。どうやら二人が間に合わないとやべえみたいだからな」

院長は重い腰をあげ、眠る慶次と佐助の治療にかかることにした。

「頼むぜ、若造。時代を動かすのはお前ら若造なんだからな」

「はい。僕も頑張りますよ」

「当たり前だ。根津、さっさと準備だ」