「なるほど。では、さっそくやりましょうか」

孫市は銃を構え、手本を示すことにした。

政宗もそれにならって、横で同じように構える。

「あの鳥を狙いましょう」

城の屋根にとまるカラスを狙う孫市。

「カラスか…」

「動くものを射止めるのは簡単じゃありませんよ」

孫市は照準を合わせ、弾を放つ。

くたりと倒れるカラスを見て、政宗は孫市の腕に感嘆した。

「じゃあ、さっそくやりますか」

「俺は動いてる奴を狙う」

政宗が照準を合わせたのは空を飛ぶ鳥たち。

「なかなか厳しい選択をされますね……」

「なあに。すぐに打ち落としてやるよ」

政宗は意気揚々と銃の照準を合わせる。

ダーンッ!!

放たれた銃弾。

飛んでいた鳥が一羽、ひらひらと舞うように地面に落ちた。

「ははは!なかなか俺もやるだろう?」

政宗は片手を掲げて、孫市を見た。