現代戦国時代3

俺と孫市は馬を借り、城下町を突っ切って、外に出た。

今はちょうど夕方に差しかかったくらいだろうか。

夕陽が赤く染まり出している。

「しかし……慶次は何を頼りにして出ていったんだろうね…」

孫市は開けた土地を見て、途方にくれている。

俺もどこに行っていいか分からず、下をうつむいた。

すると、俺はあるものを見つけた。

「あの……孫市さん」

「うん?どうした」

「馬の足跡…これを追って行けば…」

俺たちの足元には、まだ新しい馬の足跡が残っていた。

「なるほど。よく気がついたね」

「はい。行きましょうか」

「よし」

俺たちは足跡を追って、走り出した。

いったい何が待っているか分からないが、俺は今は何も考えないことにした。

「佐助くんって言ったかな?」

「はい?そうですけど」

「なるほど……君も真田か」