現代戦国時代3

「よう。お取り込み中みたいだが、失礼するぞ」

院長だ。

後ろに根津を従え、天守閣まで上がってきた。

「院長。いったい…」

「その慶次って奴が街を馬で出るのを根津が見たらしい。見た目からして間違いないみたいだぞ」

院長はどうやら外から中の話を聞いていたらしい。

慶次が馬で…

どうやら、俺を探しにいったわけではないようだ。

「慶次……まさか?」

「どうやら久しぶりの再会に行ったらしいね」

ゆっくり孫市が立ち上がり、俺の方に歩いてきた。

「謙信様、私と彼で慶次を探しに行かせてもらえませんか?まだ慶次にまで死んでもらっては困るので」

孫市は、俺を指差し、謙信に提案した。

「おいおい。貴重な戦力を二人も放出するわけにはいかないだろうよ」

政宗は反対の模様だ。

俺は謙信の答えを待った。

「わかった。今日の夜まで待つ。君たちで慶次を探してくれ」