呼び出されたのはなぜか大体の予想はついている。

俺は、慶次がいないことが少し気にかかった。

「偶然とは言え、あの方々を連れてきてくれるとは。本当に助かったよ」

「はい。あの方々は、何者なんですか?」

「まあ、旧友というところかな。さて、さっそく本題に入ろうか」

前置きが終わり、三人が一斉にこちらをみてきた。

その表情は真剣そのものだ。

「真田幸村と戦ったらしいな?佐助」

「はい……まったく歯が立ちませんでしたけど」

謙信は下をうつむいた。

「なるほど。佐助が敵わないなら、我が軍には対等に戦える人物はいないわけだな?」

「はは!!戦国時代最強の武士が現れたわけか」

政宗は楽しんでいる様子だ。

そんなに強者と戦いたいらしい。

「真田幸村ね……懐かしい名前だな」

孫市がつぶやくのを聞きながら、謙信の問いが続いた。