カツン・・カツン・・


バタン!!!

ヒールが高いニーハイブーツを荒々しく音をさせながらアパートの階段を駆け上がって部屋に飛び込んだ。


靴を脱ぐこともせずに

「ウッ・・ヒック………」


玄関の扉の前で泣き崩れる



別に恋人だからって全てをさらけ出す必要はない

そんなの分かってる


でもクリスマスだよ


一年で一番綺麗な町並み

幸せなカップル、幸せな家族がケーキやディナーを囲んで暖かい気持ちで過ごす日


そんな日に過ごしてもらえないのは悲しすぎるよ・・・


5年間、アタシは三汰のなにを見ていたんだろう

5回のクリスマス、全部嘘だったのかな・・・


優しい笑顔も


繋いだ手の暖かさも


あの日くれた告白も



全部


全部


嘘だったのかな・・・・



「三汰ぁあ…………」


聞かなきゃ良かった・・・


三汰の顔が頭から離れない


どぅしてアタシは可愛くないんだろう


抱き着いてでも三汰が好きって泣いて伝えるべきだった


それなのにいつも身体と心が意地を張る