「毎年、毎年、下手な嘘つくの止めて!!!」


「苺・・・」

「ちゃんと会えない理由教えてよ!!!」


だって去年、、三汰がバイトしてるはずの居酒屋にいったんだよ・・・・

だけど三汰はいなくて、、、

あれから一年、怖くてずっと聞けなかった。

5年間いつも優しかった三汰
でも本当はアタシのことなんて好きじゃなかったんじゃないかって不安で悲しくて、、、

だけど聞けなかった。三汰が目の前から消えてしまいそうだったから・・・・


「苺・・・実・・」

「三汰はアタシの事なんて本当は好きじゃないんだね・・」


本当はこんな事聞きたくない。でももぉ嘘をつかれるのは堪えられないよ


「苺実の事は好きだよ・・・」

「じゃあ………」


「でもごめん・・・言えないんだ・・・」



三汰の言葉に涙が一滴流れ落ちた・・・・・


申し訳なさそうに俯く彼に背を向けた


「苺実待って!!!まだ話せないだけなんだ・・・もぅ少しちゃんとしたら」


話せるから・・・・


三汰が後ろで叫んでる言葉を最後まで聞かずに


涙が流れ落ちる不細工な顔をゴシゴシと洋服の袖で強く拭きながら

逃げるように食堂から姿を消した