星降る夜にサンタにKissを


パジャマからクリスマスの為に買った新しいワンピースを着て、寒くないようにコートを羽織る。

寒いからマフラーと手袋も・・


〜♪♪♪♪・・♪♪


身支度を整え終わると同じタイミングで携帯が鳴り出した


「もしもし、三汰!?」

『着いたから出てこれる?』

「うん、今行く。」


携帯を切り、親に気づかれないように階段を降りて玄関のドアを開ける。


「あ………雪………」


シンシンと静まり返る住宅街、静か過ぎて雪が降っている事すら気付かなかった。


「苺実………」


玄関の前で小さく笑う三汰が寒そうに立っていた。

その頭には雪がうっすらと着いている


「三汰!!風邪引いちゃうよ!!」


傘を開いて三汰に駆け寄り、持っていたマフラーを首に巻き付けた

「ダメだよ、、俺は平気だから苺実がしなよ。」


「でも、、、三汰が………」


「俺はいいの。大切な苺実が風邪引くほうが嫌だから、、」


アタシが首に掛けたマフラーを外して、丁寧に首に巻き付けてくれる。


「これでいいな♪」


満足そうに小さく笑う三汰に胸がキューっと音を立てて、愛しさと会えた喜びで彼の大きな胸に顔を埋めてしがみついた。