空を見上げると真っ白な小さな粒が顔に当たって溶けて消えた。
雪はひんやりと冷たかった。
一つ一つの雪に僕は君の姿を重ねる。
次々に想い出される日々。
あの頃の君の笑顔は太陽みたいだった。
「ごめん。」
僕は空を見上げたまま呟いた。
頬を伝う涙と共に雪は下に落ちた。