今思うと、あの時から僕は彼女に依存をしていたのではないだろうか?

赤茶色のくせっ毛のセミロングに、白い肌に、ピンクの唇。

かわいい以外、何と表現しようか。


――まこ、と…

吐息のような消え入りそうな声で、僕の名前を呼ぶ梨衣。

甘い味のするその躰は、僕が1番ハマっている甘いもの。

触れれば触れるほど、甘さを帯びる小さな躰。

もうとにかく梨衣が欲しくて、梨衣が愛しくて。

背中に立てられる爪さえも、心地いいと思ってしまう。

――どうして欲しい?

彼女の耳たぶを甘噛みしながら、ささやく。