さっきと変わらず、少し離れた場所で作業する中川さん。 すると、先生がまたひっそりと話し始めた。 「神崎くん、お願いがあるのよ。」 「はい。何ですか?」 会長 から 神崎くん に変わったのは、内容が真剣なものになったということを表していた。 「彼女…中川さんを支えてあげて。」 「………え」 それって…… 「あの……」 「足を挫いているから、階段とかも大変だろうし。 転ばないようにね。」 ………ぁ、なんだ。 そういうことか… 俺は何を勘違いして… .