図書室でキミと~秘密事は図書室で~



「それにさっきあの子を連れてきた時、焦った表情してたもの。
すごく心配そうにね。

あの子は気付いてなかったみたいだけど…」



そ、そんなに…

わかりやすいのか、俺。


先生に言われて初めて気付いた。


バレバレなのは少し…いや、かなり恥ずかしい。




「……そっか違うんだ。
残念だなぁお似合いなのに。」


「ぇっ」




ドキッ と反応してしまう。

……中学生か俺は。




「違いますよ先生。

………少なくとも、今は。」


「…あら。」




向こうを向いている彼女を見つめながら言うと、先生の顔が綻んだ。


…俺の口元も同様に。




自分のキャラじゃないかもしれない。

こんなことを言うなんて。



でも、自分のキャラがわからなくなるくらい

………君に…





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