俺がろくに相づちを打たないから、必然的に独り言になってしまった彼女の話を聞いているうちに ぷしゅー 俺が乗る電車が滑り込んできた この子もだいぶ泣き止んだし、もう大丈夫、だろ ぽんと頭に手を置くと、彼女は少し顔を上げた 次はいい恋しろよ なーんて思ったり…… まぁ、そんなの見ず知らずの男なんかに言われても嬉しくないだろうから 俺は何も言わず、ぽんぽんと数回優しく頭に手を置いて、腰を上げた