朝の通勤ラッシュで人はごった返しているにも関わらず、泣いている彼女に声をかけてる人は、一人もいなかった そら、そーだろな 朝から、面倒なのに付き合う暇はないよな そう思ったはずなのに 俺の足は、ベンチへ向かっていた ……… …今思えば、 この時、何もしなければ、面倒な事に巻き込まれずにすんだんだ くそ、 あの日の自分、ぶん殴りてぇ… 後悔先に立たずって、この事なんだろうな 初めて、身を持って体験した