その日から毎朝、駅で会うようになった 「はぁ………」 思い出しただけで、ため息が洩れる 「ん?どーしたの?」 未だに腕に引っ付いてるこいつは無視して、買ったままのココアを出した 「あ、またココアだ」 そう、俺の毎朝の習慣だった缶コーヒーはココアに変わった 「ココア、好きなんだね」 人の気も知らねぇで 何も知らずに笑顔で話すこいつをちらりと横目で睨んで、ココアを飲み干した